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Nikon F90

数あるニコンAF機の中で、振り返ってみて、最も不遇な機体がこのF90ではないでしょうか。1992年9月、定価128,000円にて登場。ノーマル裏蓋の通常版の他に、バリエーションとして裏蓋にデータバックMF-25、マルチコントロールバックMF-26を装備したものがあり、それぞれF90D(定価140,000円)、F90S(定価155,000円)と名付けられています。本稿の機体はF90Dです。いずれも同じタイミングで登場しています。

分け方にもよりますが、ニコンAFも第3世代に入りました。

F90_1.jpg

で、何が不遇かといって、しっかりとした作り込み(いかにも頑丈なボディ)と様々な試みにもかかわらず、今となっては先代のF-801ほど話題にされず、後継機のF100ほど名機と呼ばれず、ほぼ忘れ去られてしまっていることです。

本機のマイナーチェンジ版F90Xと併せて、8年間ほども生産されていたことになっており、当時から人気がなかったわけではないようなのですが・・・。









個人的には、実はニコンAF機の中ではF4の次にお気に入りなスタイルです。正確には本機がではなく、F90Xが、ではあるのですが・・・。

F90_2.jpg

F-801の、どこか華奢な雰囲気を払拭したボディは、見ていて安心感があります。これぞ上級機といった雰囲気です。F-801のような、センサーのズレといった症状も聞きません。

様々な試み、とは、
  ・ 世界初の3D測光
  ・ 電子手帳(死語ですな)やPCとのリンク
  ・ ニコン初のクロスAFセンサー
といったところでしょうか。残念ながら、PCとのリンクはキヤノンT90が先に実現してしまっていました。3D測光についてはU2(2003年)の回で触れました。もっとも、U2はエントリー機というかさらにその下の機体でありながら3D-25分割測光となっており、本機の3D-8分割測光から格段の進歩を遂げております。

他にも最速シャッター速度1/8000秒はあたりまえに、連写も4.3コマ/秒(AF追随で4.1コマ/秒)とハイスペックです。

F90_3.jpg

上級機らしく、ストロボは内蔵していません。ペンタ部にはその分、大きなプリズムが詰まっているのでしょうね。

コレクション上最大の欠点が、裏蓋のコーティング劣化です。

F90_4.jpg

上の写真でも白いケバが沢山立っているのがわかっていただけると思いますが、アルコールでベトツキを剥がした時の名残です。ここまでのベトツキを見せるのは、私の手持ちの機体ではミノルタα-7、シグマSA-300、キヤノンEOS kiss (たしか)7ぐらいであったかと思います。

さて、本機はなんといってもF-801/F-801sの後継機であり、コントロールは多くを継承しています。

F90_5.jpg

軍艦部左手側の十字に並べられたボタンは縦にMODE-DRIVEとならんでいるところまでは同じです。外部ストロボのシンクロ制御のためのボタンが割り当てられた分ISOが左から右へ移動し、多重露光はボタン外へ追いやられました。多重露光するにはマルチコントロールバックMF-26が必要とのことです。

上の写真では、本体の分厚さを感じていただければと思います。F90では、レンズマウントがボディに埋まっています。ペンタ部のカーブも若干緩やかになっています。

横サイズはほぼ同じなのですが、

F90_6.jpg

ごらんのとおり、肩の高さにかなり違いがあります。

F90_7.jpg

が、背の高さ自体はそれほど変わりません。

デザイン上の好みが一番わかれるのではないかと思うのが、次の写真に見える、

F90_8.jpg

軍艦部の前辺と後辺が平行になっているかなっていないか、です。

ま~、一部の人たちにとって、F-801との最大の違いは、絞り をレンズの絞り環で制御する(F-801)か、本体ダイアルで制御する(F90)か、なのかもしれませんね。



実ジャンクのF90の上部を開けたことがことがあるのですが、右肩から左肩まで、3層か4層に重ねられたフレキ基盤がずっと広がっていて、通電しなくてもとりあえず接点磨けばなんとかなるかも、といった希望をまったく持たせてくれないぐらいに電子化されておりました。ただ、その個体は誰かがすでに開けた形跡があり、その際に真に壊れてしまったのではないかと。

実際にはなかなか壊れない機体ではないかと思います。

いまやこんな機体が1000円あたりまえ、です。AFも実用速度が出ている(と思う)し、裏蓋のベトツキさえ何とかなれば、全然現役で使える機体ではないかと思います。そこそこのおすすめ機ではありますが、マイナーチェンジ版のF90Xの方がいいのはもちろんなので、もし、きれいな裏蓋の個体を見つけたら、いずれ手に入れるであろうF90X用に、確保しておくことこそをオススメしておきます。フタとして機能すればいいだけですし、同時期のキヤノン機(次回ご参照、たぶん)と違って裏蓋にカメラとしての基本機能を載せたりされていないので、交換も一発です。

為念で、フィルムが現役か!?という突っ込みはナシでお願いします。
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ベタつき

ベタつきは、重曹水使えば綺麗になりますよ。

Re: ベタつき

ちばさん、

コメントありがとうございます。

> ベタつきは、重曹水使えば綺麗になりますよ。

考えたことはあるのですが、水で溶くのがちょっと怖くて、試していませんでしたが、
試してみます。

No title

 Ken M.さまこんばんは。
F90シリーズ懐かしいです。ライバル達と比べますと「パッと見」のセールスポイントがかなり高いところに設定されていたのが不遇の原因かと(^^;)。3Dマルチパターン測光も、フラッシュ撮影でないと実感しがたかったです。
普通のユーザーはフラッシュ焚くときはネガでは?

またSに装着されているMF-26は説明書があっても操作が難しく、私の友人などはなぜか多重露光の設定がされてしまってその解除ができず、ついにフィルムを一本ムダにしてとうとうデータ用電池を抜いて撮影をするハメになったというエピソードもありました。

ニコンのセールスさんに」こんなん何に使うの?ときいたところ「朝顔の無人開花連続撮影ができるのよ!」との返事でございました。ニコンてプロフェッショナルユースやなあ・・としみじみ納得したのでした(^^)。

Re: No title

ひらやんさま、
いつもありがとうございます。レスポンス遅くて申し訳ありません。

F90、やはり不遇に感じられますか。

> 普通のユーザーはフラッシュ焚くときはネガでは?

他社にくらべ、圧倒的に測光精度にこだわりを見せるニコンですが、一般のひとにはあまりに高級すぎる印象です。測光値は結局のところ絞り値とシャッター速度に帰着してしまうわけで、ネガにおいてはそのラチチュードの広さが多少の誤差を吸収してくれちゃいます。

おっしゃる通り本機は、ポジがメインで、そのために定期的にメンテナンスにも出す、なんていうひと向けですよね。ネガのヒトには、過剰品質になっているような気がします。

もちろん、本機の作りの良さは測光機能だけではないのですが、じゃ、ドコと言われると、これまたおっしゃる通り、特に他社機との比較において、わかりやすく説明することができません。本文中でも、特徴をだすことができませんでした・・・。

> ニコンのセールスさんに」こんなん何に使うの?ときいたところ「朝顔の無人開花連続撮影ができるのよ!」との返事でございました。ニコンてプロフェッショナルユースやなあ・・としみじみ納得したのでした(^^)。

F4の定刻シャッターとか、一般人には思いもよらない使い方ですね。

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