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Canon T70

ペンタックスA3 DATEを取り上げた以上、こいつをとり上げないわけにはいかないような気がします。

インテリジェント・シューター、キヤノンT70、1984年4月、定価69,000円。αショック以前の機体を取り上げるのは本ブログ初、であります。

T70_1.jpg

プログラム+シャッタ速度優先というスペックは、いかにもAE-1 Programの後継機であり、P+AのペンタックスA3 DATEとは、それぞれシャッター優先陣営、絞り優先陣営の尖兵として、良きライバルであったように見えます。なお、FDレンズ以前のFLレンズを使えば実絞りAEが使える、などと言われますが、たんに連動ピンがないだけですので、これをサポートするモードにあげるのはどうかと思います。









ペンタ部の、型名併記の"Canon"ロゴ、けっこう好きなのです。

T70_2.jpg

直線基調の軍艦部デザインも悪くありません。なにしろ、1984年のグッドデザイン賞受賞。

T70_3.jpg

もっと昔から写真を嗜まれていた方にはなかなか理解されないかもしれませんが、既に80年代半ば、金属カメラは門外漢には『ブリキのおもちゃ』的古めかしさを感じさせていたことは否めません。対するT80はそこからの脱却を目指すものでもあったことでしょう。行ってみればプラモデル、『ガンプラ』的カッコよさを放っていたと考えられます。

逆にカメラマニアからすれば、金属カメラはプラモデルの軽薄さに対する『超合金』的キラメキを持っていたわけで、その視点の違いが本機やA3 DATEに対する評価が分かれる原因でありましょう。



さて、上でプログラム+シャッター速度優先、とはかいたものの、本機のシャッター優先は、実際に使うことを考えて作られたようには思えません。

T70_4.jpg

このとおり、アップ、ダウンの2ボタン操作になっています。この2ボタン操作はご存じのとおり連続的な操作には向いておらず、α-7000をはじめとする以降の機体、つまり本ブログで取り上げてきた機体でも、すべからくオマケのようなもの、とりあえずつけておいたから、どうしてもという時に使ってね、以上のものではありません。

そのかわり、プログラムがマルチライン・プログラムへと拡張されました。テレ、普通、ワイドという3つのラインで、アルゴリズムを分けるというものです。本機の段階では、後の機体のように、自動で使い分けてくれるというところまでは言っておらず、手動での切り替えです。

マルチラインを始めて搭載したのがなんという機体だったかは、ちょっと特定できていません・・・。

マルチラインはこのあとのT80で、とりたいシチュエーションをアイコンで選ぶ、という形に進化ししました。いわゆるシーンモードですが、このシーンモードは現在のデジカメでもエントリー機を中心に広く採用されているものです。

もっとも、そのT80がα-7000に及ばなかったAF性能によって低迷し、続くT90はハイエンド機であるため無縁、ということか、シーンモードは1990年のEOS 10 & EOS 700まで封印されることになりました。

T70_5.jpg

ファインダには絞り値が表示されるものの、シャッタースピードは表示されません。

その他の性能としては、
  測光方式 ・・・ 中央重点平均、中央(スポット?)
  連写 ・・・ 0.7コマ/秒
  露出補正 ・・・ AEロック、フィルムのDX無視
  最速シャッター速度は ・・・ 1/1000秒

といったところです。巻上げ速度0.7コマ/秒はさすがにトロいです。A-1やAE-1でシャッターの鳴きがひどくなった場合にミラーのリターンまで遅くなり、全体的に動作が緩慢になったような感じがする、というものがありますが、その感覚に近いトロさです。

T80とはよく似た兄弟ですが、

T70_6.jpg

背の高さはかなり違います。

T70_7.jpg




さて、本機とその前のT50は、カメラのプラスチック化を大幅に推し進めた機体です。その未来的雰囲気のおかげか、3ラインのプログラムのおかげか、よく売れた機体だそうです。

T70やっちゃったし、次回はT50か!?なんてことも考えたのですが、さすがにきりがないので次回はやめて、プライチの始祖としてふさわしい場所、タイミングがみつかったところで取り上げようと思います。
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テーマ : フィルムカメラ
ジャンル : 写真

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No title

Ken M.さまこんばんは。
怒涛の勢いでの更新に感動しております(^^)。ジャンク箱の中では完動品の率の高いマシンかと。T-70は超80年代デザインですよね。大友克洋のアニメのCMがえらく未来みらいしていたのが印象に残っています。実はごく最近FDレンズ3本とともにジャンクでとりそろえたものの、「手巻きのほうがましじゃわい!!」レベルの巻き上げの遅さに耐えきれず手放してしまった機種だったりします。旧FDでそろえたのでスピゴットマウントが勝手に緩むのも理由の一つだったりします(^^;)。

ただ今思えば「ナウなヤングのマシン」の雰囲気は一番持っていますよね。経年変化に強いのもたいしたもので後から出たT-90やイオスの600番台シリーズよりもかえって生存率が高いのではないでしょうか。T-50はプログラム専用で割り切るにしても、もう少しマニュアル系のインターフェイスとオートボーイ的シャッター&巻き上げ音を何とかしていればと悔やまれます。

Re: No title

ひらやんさま、いつもありがとうございます。

> 旧FDでそろえたのでスピゴットマウントが勝手に緩むのも理由の一つだったりします(^^;)。

T80のACレンズのように、色やデザインをそろえた専用レンズがないのが残念です。New FDでも他社製品をつないだかのような違和感は、せっかくの近未来が台無しです。α-7000がなければ、いずれはACレンズのように、新シリーズのレンズが出る予定だったのでしょうか?

レンズ(みため)、巻き上げ(キビキビ感)、インタフェース(使い勝手)、もうすこしずつツメられていれば・・・という機体ですね。
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