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Canon EOS 10 (3) アートコードシステム

新年のご挨拶には若干タイミングを外してしまいましたが、本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、年明け早々の記事としましては、EOS 10の3回目として、来たるべき未来を感じさせたであろうハイテクを取り上げたいと思います。ハイテク、といっても、斜め上をいってしまっている感が否定できないですが・・・。

EOS10_201.jpg

飛び道具のなかの飛び道具、バーコード入力システムです。EOS 10の取扱説明書のなかは『フォトファイルとバーコードリーダー』と書かれており、正式な名前が与えられていなかったようですが、同じ機能が搭載されたEOS 100(1991年8月)の取扱説明書ではアートコードプログラム、アートコードシステムと記載されています。









AF一眼レフ史のみならず、それ以前からの一眼レフ史においても、かなり奇抜なアイテム、奇抜な機能でありましょう。いや、機能というよりは、『試み』と呼ぶべきものかもしれません。ただし、しばしば対抗馬と評されるとおり、ミノルタのインテリジェント・カードと確かにコンセプトは似ており、インテリジェントαとのライバル関係を(派手に)演出していることは万人の認めるところではないでしょうか。

よくある批判のように、カードを選んでいるうちに被写体が動いてしまう、などという夢のないことは本ブログでいうつもりはありません。だったら風景、花、赤ちゃん他、動かないものに使えばよいのです。

さて、本システムは、みっつのモジュール(?)からなっております。

まずは、アートコードブック。取説本体には本システムの記述がほとんどないため、使い方はこちらを読むことになります。

EOS10_202.jpg

手元のアートコードブックには1年以上後の機種であるEOS 100に関する言及がありますので、これはEOS 10用ではなくEOS 100用のものだと思われます。少なくとも、初版でないことは確かでしょう。

続いて、アートコードブックに携帯性を持たせた・・・のでしょうか、アートコードカードがあります。

EOS10_203.jpg

そして、バーコード・リーダー。本体には『BARCODE READER E』との記述があります。

EOS10_204.jpg

CR2025×2で動きます。

EOS10_205.jpg

モードダイアルを初心者側(反時計回り)いっぱいに回せばバーコード入力モード発動です。

EOS10_209.jpg

リーダーのボタンを押せば、先端が赤く光って読み取りReadyの状態になります。

EOS10_210.jpg EOS10_211.jpg

アートコードブックの主ページは、作例、バーコード、説明、作例で使用したレンズ(と焦点距離)が四つ組となっています。

EOS10_206.jpg

つかうのは、もちろん2段目のバーコードです。

まずは、バーコード左の小さな四角枠にバーコードの先端を点灯させた状態で置き、

EOS10_207.jpg

ゆっくりと右に引いてバーコードをなぞります。

EOS10_208.jpg

アートコードブックには、枠にリーダーを置いてからボタンを押せ、とありますが、それだとリーダーが点灯したことが確認できないので、私は点灯させるのを先にしています。自動で点灯が消えるまで8秒ありますので、どちらでもよいでしょう。

リーダーがバーコードを認識すると、ピッという音がなります。速すぎず、遅すぎず、というタイミングは、3、4回も試してみれば慣れるでしょう。

EOS 10本体の左手側に受信部、リーダーの読み取り部の逆に送信部(伝達部)があるので、

EOS10_212.jpg

垂直に押し当てて押し込み、リーダーのボタンを押下すれば、ピピッと音がして、作例のような絵が撮れる準備が整います。

EOS10_213.jpg

伝達される情報はプログラムによって異なりますが、結局のところ、絞り優先orシャッタースピード優先、絞り値(絞り優先の場合)、シャッタースピード(シャッタースピード優先の場合)、内蔵ストロボ利用の有無、といったところでしょう。ざっとアートコードブックを見る限り、ミノルタのインテリジェント・カードの『ファンタジー』ような、フォーカス強制外しのような崩し技はないようです。

作例と目の前の被写体や景色が果たしてそこまで一致するのか?という疑問は当然浮かびますが、デジタルからは想像もできないようなネガフィルムの広いラティチュードと現像時の補正があれば、なんとかなるのかもしれません。



が、しかし。

ムリでしょ、これ

スタジオでならともかく、屋外で上記操作を行うことが、とても現実的とは思えません。

慣れれば、アートコードブックを机上ではなく片手に持った状態で操作することも可能ですが、すべての処理を片手で行うことはまず不可能で、その間カメラを手放すか、グリップストラップがあるなら小指にひっかけておくかしなければなりません。

また、携帯に向いたアートコードカードも、実際使おうとしたひと(どれくらいいるのか知りませんが)のうち、少なからぬ人がぶちまけてしまったのではないでしょうか。

ちょっと企画に走りすぎた感のあるアイテムです。

これを使いこなすための努力をするより、作例のポイントを勉強するほうがよっぽとお手軽だと思われます。その意味で、アートコードブック&カードは勉強になる可能性もありますが、使用露出モードや絞り値の目安などは書かれておらず、学習用としては役に立ちません。

デジタル時代の現在、作例を本体メモリにのせ、選んだ作例の露出モードと絞り値(目安)に設定する、といったものならそれなりに役に立つかもしれません。(実際にそういう機種があるかも?)

このアイテムでもう一回引っ張るかどうか、悩んでおります。
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テーマ : フィルムカメラ
ジャンル : 写真

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No title

Ken M.さま こんばんは。

ついに「アートコード」の登場ですね。店員時代はこのコード入力をうまくお客さんの前で披露するのが第一関門だったりしました(^^)。おっしゃるとおり、「使い方」は教えることができても「役立て方」は説明不能でしたね。EOS10ではボディ前面にあった入力センサーがEOS100では側面になってほんの少し入力がしやすくはなりましたが。

ちなみにオプションのアートコードカードセットも3セットくらいは発売していた数年のうちに販売した記憶がありますけど(^^;)。私たちは「カードサイズ写真集」と呼んでいました。ポケットサイズ写真集としてならそんなに高くなかったかと。

このアートコードシステムの企画書にハンコを押したお偉いさんは写真を撮らない人だったんだろうな~と思うことしきりでありました。




Re: No title

ひらやんさま、

いつもコメントありがとうございます。

返信おそくなりまして申し訳ありません。

> このアートコードシステムの企画書にハンコを押したお偉いさんは写真を撮らない人だったんだろうな~と思うことしきりでありました。

シーンモードの先駆たるキヤノンにしてみれば、『絞り×シャッター速度』という二軸から使い手を解放する、というのを新世代カメラの責務と考えていた節が無きにしも非ずで、シーンモードとプログラムの間を模索する、という方向性は決して悪いものではなかったと思うのですけど・・・。

このような機能が企画立案され製品化・販売されていく過程は知りたいものです。当時の雑誌記事などあさってみれば出てくるのでしょうか?

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