スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Sigma SA-7N

本ブログ初のシグマ機です。

シグマの銀塩一眼レフしんがりは、SA-7Nです。2002年、定価55,000円で登場。登場月は不明でした。

派手さのない、というよりむしろ地味な機体ですが、他社競合機にはないカメラカメラしたところを残したスタイルは、一部のひとには訴えるものがあるかもしれません。

この年、シグマはデジタル一眼レフSD9を登場させています。シグマのホームページ等を眺めてみても、SD9のSDと9の間はハイフンがありませんが、SA-7NのSAと7の間にはハイフンがあります。

SA-7N_1.jpg

非常に軽く、プラスチック一眼レフを地で行く機体ですが、パスンというかパシュンというか、プラ感たっぷりの軽いシャッター音も、決して悪くは感じられません。α-7あたりに似ているような、似てないような、やっぱり似てるかな、というような音です。わからない?すみません。わかるはずがないですね。ただ、なんかいい、というコメントはネット上でも見られます。









本機は前年6月に登場したSA-7のAF機能を向上させたマイナーチェンジ機です。SA-7で3回ジ、ジ、ジ、と言っていたAFがジ(1回)、もしくはジ、ジ(2回)、で合うようになった、という印象でしょうか。SA-7には上位機SA-9がありますが、そちらには後継機は作られずです。SA-9のAF機構はSA-7と同じものだと思われますので、一部性能が逆転したと言えます。

SA-7N_2.jpg

シグマは、マニュアルフォーカス時代にM42マウントで一台、Kマウントで一台、他メーカ-のOEM機を出していますが、その後、オートフォーカスの時代に入ってからOEMではない自社設計の一眼レフを世に送り出します。レンズメーカーといういわゆるサードパーティからの脱却を目指すわけですが、その様は、戦国の世が終わった江戸時代初期、甲冑職人から時に大名級に扱われることもあるという刀鍛冶に転向した、長曽禰虎徹を彷彿とさせる、といえば大げさでしょうか。

長曽禰虎徹は、壮麗華美な作刀がもてはやされる中、実をとらんとしたことになっていますが、シグマの機体も、多機能や高機能をうたうものではありません。銀塩一眼レフの最終機も、シグマの一眼レフ技術をすべて(?)つぎ込んだ、まさしく集大成と呼べる機体であり、時期や価格帯を同じくするキヤノンのEOS Kiss 7やペンタックスの*istのような機体に比べ、遊び心は少なめになっています。あえて言うとすれば、ミノルタα-70とよく似た立ち位置の機体だという印象です。

はたしてその『集大成』は、どれほどのものだったのでしょうか?

SA-7N_3.jpg

価格帯を考えると意外なことに、初心者向けのシーンモードなどは用意されていません。測光方式はボタン押下とダイアル操作で8分割、中央、中央重点平均を簡単に切り替えることができるようになっています。電源オンオフを兼ねたモードダイアルは、シャッター関連の機能をまとめたもので、単写・連写、セルフタイマー(2秒と10秒)に、ミラーアップとオートブラケッティング、多重露光が統合されています。よく考えられたものではないでしょうか?ただし、AB=オートブラケッティングはわかりにくいですね。

ファインダ上部には、視度補正も搭載されています。

SA-7N_5.jpg

AEロックと露出補正も専用ボタンが用意されています。

そしてなにより!

SA-7N_4.jpg

シャッターダイヤルが独立して用意されています!

これがあるだけで、本機の評価をアップさせてしまうひと、少なくないのでは?ちなみに、基本絞り優先で使う私はとくに評価を上げもせず、じゃまだといって下げもせず、です。

SA-7N_6.jpg

右手側のグリップは、変わった形の成形で、中指と小指があたる位置が凹んでいます。小指の凹みに関しては、他の指に比べたときの短さを考慮して握りやすくしたものと分かりやすいのですが、中指部分に関しては実際に構えていろいろ操作するまでわかりませんでした。親指と人差し指で何か操作をしようとするとき、中指をちょっと引いていることが多く、ちょうど指の先がこの凹みの位置にあり、滑りにくくなっているのです。

シャッターダイヤルの項目とこのグリップ形状、頭で考えるだけでは思いつくものではないと思います。実際に使う人たちがデザインしたんだろうな~と想像されます。

SA-7N_7.jpg

SA-7N_8.jpg

内蔵ストロボ含めたペンタ部も、なかなかきれいにまとめられているように思います。



惜しむらくは、AF性能とファインダの劣化現象でしょう。

AF性能のうち、測距点がクロスとはいえ中央一点のみというのは、他社競合製品と比べて少し寂しいとはいえ、本機の設計思想は『スタンダードのなかのスタンダード』であると思われるので、多少好意的に、むしろ多点AFはジャマといってもいいかもしれません。しかし、AFの精度と速度は如何ともしがたく、他社に大きく水をあけられている状況です。

ファインダの劣化というのは、本機(というかシグマの銀塩一眼レフ全般?)で100%発症するといわれている、ファインダが時間とともに赤く変色してしまうというもので、もちろん私の機体でもすでに発症しています。初めてファインダを除いた瞬間、まわりの対象物が宇宙的速度で遠ざかっているのか!?と錯覚してしまいました。

この2点がクリアされていれば、時代を超えたスタンダード機として、名機と呼ばれるようになっていたかもしれません。もちろん、それなりの数が出荷されていたことは大前提ですが・・・。



残念ながら、銀塩時代にはシグマは虎徹にはなりえなかった、と言ってよいと思います。後発としては、『スタンダードを突き詰める』というだけでは足りません。

しかし、高解像度、高感度が重視されがちなデジタル化後の一眼(レフ)において、Foveonという無二のテクノロジーでもって、高解像度や高感度ではない性能を追い求める様は、依然として虎徹の姿が被ります。

残念ながら、私は過去にシグマに一円たりとも落としたことがないため、応援する、といったセリフを口にすることは憚られます。マイクロフォーサーズ用の19mm、30mm、60mmあたりは良い評価もよく見かけるものの、開放でF2.8という絞り値に、いまいち購入に踏み切れずにおります・・・。

相場としては、2000円~5000円くらい、標準レンズ付きで+2000円でしょうか。ジャンクとして見かけたことはありません。

最後に、中古品では珍しくないアイピースの欠損についてですが、本機にもニコンのDK-20がぴったりです。写真は割愛しましたが、スタイル的にも違和感ありませんでした。







最近は、文庫化されるのも速いですね。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : フィルムカメラ
ジャンル : 写真

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Ken M.

Author:Ken M.

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

これまでの訪問者数
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
アフィリエイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。