スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Pentax *ist (3) 訂正、Mレンズについて(後編)

引き続き、ペンタックスの*istです。
前回、Mレンズ装着時のAvモードで、
  ・ プレビューが効かない。
  ・ 絞り値とシャッタースピードが、連動しない。
   (取説には絞り優先自動露出とあるのに)
のだが、自機の故障だろうか?というところまで書きました。

ist-3_1.jpg

今回はその続きです。大きくわけて、三つのポイントで悩んでみました。
  ・ Mモードにおける露出計の挙動と絞り値伝達爪
  ・ Avモードでのプレビュー不可と絞り制御爪
  ・ ひょっとして、瞬間絞込み測光か!?









Mモードにおける露出計の挙動と絞り値伝達爪

当時の最新機はいうまでもなく、80年代に入るころには露出計内蔵、つまりたとえマニュアル露出を使うにしても露出計が働き、今選んだ絞りとシャッタースピード(とフィルム感度)の組み合わせではアンダーですよ~とか、教えてくれるようになっていました。

しかし、本機+Mレンズでは、その露出がオーバーだのアンダーだの適正だのといった情報が表示されません。A位置のあるレンズでも、絞りをA位置から外したが最後、ファインダ内表示からも、背面の液晶からも、標準露出からのズレを表すグラフが消え去ります。つまり露出計が機能しなくなるのです。もちろん、A位置のあるレンズで絞りをAに合わせておき、本体から電子的に絞り値を操作すれば、グラフが標準露出からのズレを教えてくれます。

内蔵されているのに露出計が機能しない、というのはなんとも勿体ない話に思えますが、そのカギとなっているのが絞り値伝達爪です。

まずは絞り開放。

ist-3_2-1.jpg

これを最大限絞ると、

ist-3_2-2.jpg

となります。

本機まで(正しくは*istのちょっと前、MZ-60より前まで)のペンタックスAF機には、レンズとボディー間での連動機構として、3系統をもっていました。すなわち、
  1. 電子接点
  2. 絞り制御爪
  3. 絞り値伝達爪
です。

このうち、*ist(正確にはMZ-60以降のペンタックス機)では、3番目の絞り伝達爪がなくなりました。いわゆるAレンズとは、絞り値をボディに伝達する際、3のツメで機械的に行うのではなく、1の電子接点を用いて電気的にやり取りすることができるレンズのことです。

*istでは電子接点ありのAレンズの利用が前提となって3の爪が廃止されたため、絞り値伝達爪しか絞り値を伝達する手段をもたない非Aレンズでは、絞り値とシャッタースピードを連動させようにもボディから現在の絞り値がわからないのです。

この絞り値伝達爪が存在する機種では、Aレンズであっても非Aレンズであっても、絞り環をつかった絞り値指定が正しく伝わるため、きちんと露出計が機能します。

この絞り値連動爪は、マウントの左手側に配置されています。MZ-7(1999年7月)にはツメがありますが、

ist-3_3-1.jpg

*istにはありません。

ist-3_3-2.jpg



Avモードでのプレビュー不可

さて、この時点では、まだ絞り優先の自動露出はあきらめていませんでした。

絞り値が連動できないのであれば、実際に絞り込んでやればよいのです。そのためのプレビュー機構ではないでしょうか!?(実は違う)・・・こちとらマイクロフォーサーズで実絞りでパシャパシャやってます、そのぐらいやりますよ!

で、問題となるのが、もうひとつの故障疑惑、Avモードでプレビューが効かない、でした。

プレビューが、Mなら効いて、Avなら効かない、そんなことがあるだろうか?そんな制御をやっているなんてことがあるだろうか?さすがに故障かな~、と考えましたが、少しだけ調べてみることにしました。

まずは絞り制御爪です。先の絞り値伝達爪とは、マウントの反対側に位置しています。

ist-3_4-1.jpg

で、プレビューすると、こんなふうに持ち上がるわけです。

ist-3_4-2.jpg

70年代(もっと前か?)以降、一眼レフでは開放測光が一般的になっており、現代において実絞り測光に親しんでいるのはマウントアダプターでオールドレンズで遊ぶ連中のみではなかろうか、というのは上でも少し書きました。測光は絞り開放状態でおこない、絞りの変更に対しては計算で対応する、というのが開放測光で、ファインダが絞りに連動して暗くなるのを回避しようとするわけです。そのため、レンズの実絞りがいくらになっているかによらず、本体装着じには絞りが開放された状態にすることになります。プレビューはこの絞りの強制開放状態を一時的に解除する機構であり、そのための挙動が上の写真にある爪の持ち上げです。

レンズ未装着時には、MモードもAvモードも同じように動きます。

ところが、レンズを装着すると、Mモードでは絞り込まれ、Avモードでは絞り込まれないのです。機械的に違いがあるふうではなさそうなので、電気的にどうにかなってそうです。

*istのマウント(KAFマウント)の電気接点は、このようになっています。

ist-3_5.jpg

7本のピンがあり、写真左から3本目と7本目がちょっと他と違うように見えますが、マウントのフランジ面の金属とは絶縁されているようです。これに金属マウントのレンズをつけるとどうなるか、というと、へこんでいる3本目を除いて、すべてが結線されることになります。

では、まずはすべてが結線された状態を作ってみましょう。アルミホイルとメンディングテープの登場です。

ist-3_6-1.jpg

アルミホイルは細切れになりやすいので、ミラーボックス内に小さいのを落としたりしないように気を付けてください。というか、こんな真似をする必要はないと思いますが、やるとしたら自己責任でお願い致します。

これで、M、Avそれぞれでプレビューをかけてみると・・・、

まずはM。

ist-3_6-2.jpg

動いてますね。続いてAv。

ist-3_6-3.jpg

お~!Avではツメが動かねーぜ!

逆に、今度はすべて絶縁してみます。メンディングテープで。

ist-3_7-1.jpg

Let's プレビュー!

Mで。

ist-3_7-2.jpg

A。

ist-3_7-3.jpg

お、Avでも動いた!

この状態でレンズを装着すると、確かにAvモードでも絞ってくれるのです。なにかしらの電気制御をやっていることは推測が付きました。

ここまで来て、よし、マウント外してみるか!となりかけたのですが、貴重な*istでありますので、少し冷静になることにしました。

まてまて、Avでプレビューを可能にすることができたとしても、そもそもMでも露出計が連動しないんだぞ、と。さらに、プレビュー時には絞り込まれなくても、レリーズ時にはきちんと絞り込まれる、ということは、へたにイジるとプレビュー時の絞りが効くようになった一方で、レリーズ時には絞られなくなってしまう、なんてこともありえなくないぞ。



瞬間絞込み測光か!?

で、しかたがない、Mでの露出計に続き、プレビューもあきらめますか、と。あくまで目的は、レリーズ時にシャッタースピードと絞りを連動させることです。

既に書いてしまいましたが、レリーズ時にはきちんと絞られます。というより、強制絞り開放を解除しているだけなのですが。したがって、レリーズ時に測光し、その瞬間に測光するという手がまだ残っています。

この方法も別に目新しいものではなく、オリンパスのOM-2で似たようなことが随分前に実現されています。

が。しかし。

そうなるとセンサーだの電気回路だのという領域に入ってくるわけで、とても素人の手に負えるものではなくなってきます。

そんなこんなで、もう一台、手に入れてみるか・・・、いやいや、もっとほかにやることがある(=ほかに入手する機体がある)だろ、などと考え始めた頃、AE-Lボタンで瞬間絞込み&測光をやってくれるという機能が、*istシリーズの2号機*ist D(デジタルです)でついに実現!非Aレンズもきちんと使えるようになりました!なんてことをネット上で見つけてしまいました。

なんだよ、*istじゃ絞り優先自動露出、できないんじゃん・・・。取説の『絞り優先自動露出』ってなんだったんだよ・・・。

だいたい、マウントのフランジ"面"を導体につかうのって、設計としてどうなんでしょ。

拍子抜けするような結末ではありました・・・。

なお、ペンタックスKマウントの電子接点は、ボーグのテレスコ(デジスコ?)を使う(望遠鏡をカメラに繋げて使う)鳥屋さんたちによって、かなり解析されているようで、そちらをご参照いただければ、本機時のような幼稚な実験にお付き合いいただく必要はなかったかな、と。改めて、申し訳ありません。

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : フィルムカメラ
ジャンル : 写真

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Ken M.

Author:Ken M.

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

これまでの訪問者数
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
アフィリエイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。