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Pentax *ist

キヤノン EOS Kiss 7ミノルタ(コニカミノルタ)α-70に続く3機目は、年表逆順でペンタックスの*istです。2003年4月、定価65,000円。*istシリーズの一号機にして、ペンタックス銀塩機の最終機です。本機の半年後にはデジタル一眼の*ist Dが登場するのですが、"*ist"シリーズは2006年7月のK100Dまで、約3年続くことになりました。

ist_1.jpg

名前の一番前の"*"(アスタリスク)には、果たしてどのような意味が込められているのでしょうか?ご存じの方がいらっしゃれば、ぜひご教示ください。

本機最大の特徴は、なんといってもその小ささでしょう。装着されているレンズはシグマのUC ZOOM 28-70/2.8-4ですが、このレンズのフィルタ径は55mmです。

いくらなんでも小さすぎやしませんか、というのが正直な印象です。









1枚目の写真から、すこしズレたところから撮ったのが次の写真です。レンズ径との対比がわかるでしょうか?

ist_2.jpg

EOS Kiss 7同様、デジタル機と見紛うばかりに大きな液晶が裏蓋に埋め込まれています。液晶下の二つのボタンはそれぞれストロボ制御と連写・単写・タイマー切替です。液晶左のボタンは日付制御とオートブラケットOn/Offで、液晶右のダイヤルはオートフォーカス・ポイントの自動・一点選択・中央一点の切替です。

ist_3.jpg

ホールド時に右手親指の位置にあるのがAEロックボタンで、レリーズボタンから少し中央に寄ったところに露出補正ボタンがあります。電源ON/OFFのレバーをONからさらに押し込めばプレビューで、これは背部液晶のライト点灯と共用になっています。

ist_A.jpg

背後からの写真、フィルム室のぞき窓の位置が、右手側にあるのにお気づきでしょうか!?・・・と私などが言うまでもなく、本機に多少興味がある方であればご存じのとおり、フィルムの装填箇所が、通常の機体と逆です。

ist_4.jpg

グリップをそれなりに確保しようとすれば、どうしても左手側にくらべ右手側が大きくなるのを逆手にとり、右手側にパトローネを格納してしまうという、本体小型化のための執念が果たした仕組みです・・・というのはおそらく大げさで、たぶんどのメーカーも一度ぐらいは考えたことと思います。しかし、フィルムの上下が逆になってしまうことを考えれば、なかなか思い切ることができなかったのではないでしょうか?

実際、この時期の機体、α-70(ふつう)、EOS Kiss 7もしくはニコンU2(プリワインド)、そして逆装填の本機、は、一緒に使ったりすると現像後のフィルムを見るときに、けっこう混乱します。サブ機としてプリワインドや逆装填を使うには注意が必要ですが、それを逆手にとって、どの機体でとったかわかりやすくなる、という利点もあるかもしれません・・・が揃っているほうがいいなぁ・・・。

ist_5.jpg

低位機としては珍しく、視度補正機構つきです。小さいダイヤルですが、ファインダーをのぞきながらの調整は、それまでのペンタックス機の"ファインダ上部のスライダ"よりやり易かったりします。小さいかもしれませんが、改善点だと言えます。

左手側軍艦部のダイヤルは、モード選択ダイヤルです。MZ-7以来の光るやつです。レンズがAモードであれば、電源投入時にシーンのアイコンがくるくる順番に光ります。

ist_6-1.jpg

ist_6-2.jpg

ist_6-3.jpg

ist_6-4.jpg

個人的に、ペンタ部のフラット感が美しいと思います。

ist_7.jpg

初めて手にしたときには、MZ-7の延長上のデザインかな~と感じたのですが、実際にならべてみると、そうでもないようです。(もちろん、同じシリーズですので、似ているには違いありません。)

ist_8.jpg

いずれにせよ旧来のMZ機のボディ両端を少しづつ切り落としたようなデザインですが、

ist_8-3.jpg

手にすると、見た目以上に小型化されたように感じます。

グリップストラップは必須でしょうね(クドい)。

ist_8-2.jpg

私の個体では、左手側下部のレリーズ端子のカバーがちぎれて無くなっています。

その小ささゆえに、たとえば下のような組み合わせ、SMC-M 28mm/2.8 などで使ってみたい、と考えるのは人情でしょう。もちろんフォーカス・エイドも効きます。

ist_9.jpg

しかし、この組み合わせではマニュアル露出しか使えず、しかも選択した絞りに対し、プレビューが効きません。レリーズ時にはきちんと指定したところまで絞り込まれます。

これは単にAレンズ(絞り環にAを持っているレンズ)以降しかフル対応していない、ということで本機に限ったことではありませんが、ペンタックスの非Aレンズに対する扱いは、悲しいものがあります。せっかくのニコンのFマウントに比する、というかむしろかつての普及において優るともいえるペンタックスのKマウントを、十分に生かせていないように思えます・・・が、これも今だから言えることでしょうね。オールド・レンズを楽しむ人たちが、残念がっているだけで、当時はそんなことがとくに問題にはならなかった、という。

裏を返せば、出なかったのか出なかったのか、銀塩AF最後まで、LXに匹敵するハイエンド機というものがなかったため、旧来レンズとの互換性を欲する層を取り込めなかったということなのだと思います。

申し訳ありません、私の思い込みです。 後日訂正いたします。 2014/11/26 打消し線。



本機も銀塩機の最終機として、それなりのお値段がついております。激安で5,000円、美品であれば15,000円ぐらいの値がつけられているのではないでしょうか。

今でこそ人気もあるようですが当時はどうだったのでしょうか、玉数も少な目です。特にこれという故障を聞くこともありませんが、それは玉数にも寄っているのでしょう。

拡張グリップ野郎としてはBG-20というバッテリーグリップを入手しないことには正しく評価することができませんが、当たり前ながら本体以上に希少ですので、現在のところ、未入手です。手に入れた際には改めてレポート致します。

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テーマ : フィルムカメラ
ジャンル : 写真

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BG20もってますよ

面白い記事をありがとうございます。
私、実はPENTAX-Mの愛好家でもあります。本機をMFに設定すると絞り優先でKレンズもMレンズも使えますよ。AFでもフォーカスエイドが合焦していれば絞り優先が機能します。(ごめんなさい。絞り開放だけですね。)
また、MF設定ではKもMもプレビュー可能。
AFアダプターを使えば KレンズとMレンズは(ごめんなさい。AEは絞り開放だけです。)AF機に、AレンズはALL露出のAF機になります。お試しください。

*istのアスタリスクはコンピュータ用語で、あらゆる文字の代わりをする”ワイルドカード”のひとつ「*(アスタリスク)」と、<~する人><~主義者>といった意味を表す英語の接尾語「-ist」を組み合わせた、当社一眼レフカメラの新ブランドです。

「*」は色々な語句に置き換え可能で、例えば、Artist(芸術家)、Liberalist(自由主義者)、Idealist(理想主義者)、Naturalist(自然主義者)、Humanist(人道主義者)といった人たちを表す言葉にすることができます。

「*ist」はこういった”自分の考えにこだわりを持ち、前向きに生きるすべての人たちへ”という意味合いを込めて命名しました。 と、当時のプレスリリースに記載されていました。

過去サルベージした2台ともシャッター速度等を合わせるダイヤルのラチェットが壊れていました。PENTAXで修理後は快調です。私は中判やデジタルに移行しましたので*istの予備機はドナドナし一機のみ保有しています。

下手な私の歩留まりから考察するとAFはCANONの1v、7sやkiss7、ミノルタα9、α7やα70の方が優秀です。各クラス毎、合焦速さでCANON、正確さでミノルタ。*istは止まった物しか撮れません。老眼の関係でLXより*istの出番が増えたかな?
金欠で最近は もっぱらソニーα7sにマウントアダプターですけど。

11月30日( )内を追記。訂正します。ごめんなさい。

Re: BG20もってますよ

コメントありがとうございます。

BG-20、羨ましいです。(いつも人を羨んでばかりおります)

> 面白い記事をありがとうございます。
> 私、実はPENTAX-Mの愛好家でもあります。本機をMFに設定すると絞り優先でKレンズもMレンズも使えますよ。AFでもフォーカスエイドが合焦していれば絞り優先が機能します。
> また、MF設定ではKもMもプレビュー可能。
> AFアダプターを使えば KレンズとMレンズはAEAF機に、AレンズはALL露出のAF機になります。お試しください。

ご教示ありがとうございます!

"MF設定"で、Mモードでプレビュー&レリーズできました。

しかも、MF/AF切替でレリーズ優先とフォーカス優先(ちょっと違う?)も切り替えられるとは!

私の記事も、追って修正・更新させていただく予定です。

言い訳するわけではありませんが(いや、完全に言い訳ですね)、取扱説明書の"A位置のないレンズは使えません"表記はやっぱりひどいと思います。

これをお読みでしたら、もうひとつご教示いただけませんでしょうか。

マウント右側(左手側)、*istにも絞り環連動爪はあるのでしょうか?これがないとMレンズがボディに絞り値を伝達できないと思うのですが、私の個体には見られないのです。折れた気配もなく・・・。

> 「*」は色々な語句に置き換え可能で、例えば、Artist(芸術家)、Liberalist(自由主義者)、Idealist(理想主義者)、Naturalist(自然主義者)、Humanist(人道主義者)といった人たちを表す言葉にすることができます。

こちらもありがとうございます。(フレンドリーなネーミングで)先行するキヤノン、ミノルタの"愛"に対して、ニコン、ペンタックスは"ひと"を押してきたわけですね。

また、いろいろご教示ください。

機能限定マウントです。

ご指摘の爪はKAF機能限定マウントですので存在しません。ですので実絞りAE(Av)ですね。
加えてボデー側の設定17番で「レンズ絞りA位置以外でのレリーズ許可
[1]しない〔レリーズロック〕
[2]する 」を設定しなければなりません。

Re: 機能限定マウントです。

> ご指摘の爪はKAF機能限定マウントですので存在しません。ですので実絞りAE(Av)ですね。
> 加えてボデー側の設定17番で「レンズ絞りA位置以外でのレリーズ許可
> [1]しない〔レリーズロック〕
> [2]する 」を設定しなければなりません。

ご教示ありがとうございます。安心しました。
一方、Avでプレビュー時のみ絞り込まれないというのがあり、私の個体がおかしいように思えてきました。レリーズ時には絞り込まれるので、Av、Tvの時に、かつプレビュー時のみ、絞り連動爪(マウント反対側の爪)が素ヌケする、といったよくわからない挙動です。

取り急ぎ、本記事の当該箇所と、ニコンのTC-16ASの回でAFコンバータに言及した箇所に打消し線入れました。
一本記事を起こして訂正する予定です。

助かりました。本当にありがとうございます。

ごめんなさい。

私も大分間違っていました。
MF設定でプレビューは確かですが 測光連動等は間違っていました。ネガに助けられていた私のミスです。LXやMシリーズに戻ります。

Re: ごめんなさい。

> 私も大分間違っていました。
> MF設定でプレビューは確かですが 測光連動等は間違っていました。ネガに助けられていた私のミスです。LXやMシリーズに戻ります。

わざわざありがとうございます。

実は、私も当初は自機の故障を疑っていろいろ試した挙句、測光連動は機構的にムリではないかな・・・と結論づけようとしていたところです。(特に、瞬間絞込み測光がこの次の*istDで実現された、ということでしたので・・・)

いろいろと勉強になりました。今回調べたことは、訂正と併せて記事にしておこうと思います。

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