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Minolta α-8700i

寄り道から戻ってきました。

ミノルタα-8700i、第2世代αの締めとなる機体です。1990年2月、定価88,000円。

本稿と次稿でα-8700iをとりあげるつもりですが、それをもって、本ブログの第1部『AFシステムの誕生と隆盛』は完結となります。いや、休眠期に入るとかではなく、そもそも第1部というのもとってつけたものです。α-7000の1995年2月からちょうど5年分、AF一眼システムの機体をすべて、(おそらく)カバーできたと認識しておりますが、この5年分、αの2世代分、というのがブログ開始当初からのひとつの目標でした。

読みに来ていただいた方々には深く感謝いたします。皆様のおかげで続けることができました。引き続き、ごひいきのほど、よろしくお願い申し上げます。

第1部(仮)では、αシステムの誕生と、EOSの反撃とが軸でした。第2部(仮)では、ますます勢いづくEOSと迷走を始めるαを軸に、ニコンとペンタックスがラインナップを完成させていくさまを表現できればよいなと考えております。



さて、本題です。

α-8700i_1

第2世代αには、機種名の末尾に"i"がついており、インテリジェント一眼などという言われ方をするものだから、インテリジェント(intelligent)の"i"などと思われているようですが、実際には
  ・ 知性(intelligence)
  ・ 革新性(innovation)
  ・ 同一性(identity、独自性?)
を表す"i"とのことです(※)
※ 朝日ソノラマ 『現代カメラ新書別冊 ミノルタα-7700i、α-3700iのすべて』










第2世代αの最終機かつ完成形として登場した本機は、若干の拍子抜け、はっきり言えば期待外れ、と感じた人も多かったのではないかと思われます。

1988年のα-7700iは、他社に比べて一歩先行く新機能を盛り込んで登場したすぐれたスタンダード機ではありました。しかし、ニコンとキヤノンから、スペックでは語れない部分が無視できないプロ機という領域で、F4EOS-1という、とてもα-9000では太刀打ちできない風格を持つ機体を突き付けられました。

とうぜんながら、ミノルタ・ファンの間ではα-9700iが望まれていたことでしょう。確かに、フラッグシップ機はその他の機体とは別のサイクルでリリースされるのが普通ですから、もともとα-9000の後継機は考えられていなかったのかもしれません。しかし、F4やEOS-1を見せつけられれば、ミノルタ・ファンならずとも期待してしまいそうです。

ですが、登場したのは9ナンバーを持つα-9000後継機ではなく、α-7700iのマイナーチェンジ機でした。失望したひとも多かったのではないでしょうか。第一、こういうルックスに大きな変化のないマイナーチェンジ機は本ブログ的に(以下略。ニコン F-401sペンタックスSF Xnを参照)。

この後、バブル崩壊と対ハネウェルで、カメラメーカー各社は開発体力を失っていきます。特にミノルタは、ハネウェル訴訟のインパクトが最も大きかったこともあります。年表を眺めるたび、この時、α-9700iが出ていれば・・・と考えてしまうのは私だけではありますまい。

α-8700i_2

珍しく、純正品ではないレンズを取り付けてあります。シグマの100-300mm 1:4.5-6.7 DL とあります。α-8700iやα-7700iに取り付けたときのシルエットが好きなため、登板となりました。サードパーティのレンズは、EOS-1の時の24mm/F2.8(やっぱりシグマ)以来の2回目です。

このレンズ、シグマのホームページを含め、ネット上でほとんど情報のない、フィルム時代のレンズです。その時代のシグマのレンズは値段すらつけてもらえないものが多く、このレンズもそのひとつです。

シグマには、安価ズームとして28-70mm 1:2.8-4 UC というレンズがやはりジャンクで多量に出回っています。画質云々をというレンズではないとはいえ、広角での開放2.8はありがたく、なんやかやでミノルタα、キヤノンEF、ペンタックスK、ニコンF、と、ひととおり揃ってしまいました。(いずれも1000円ぽっきり、でした。)

本機本体にもどって、α-7700iとの違いは、
  ・ 1/8000秒シャッタースピード
  ・ 測光方法の追加(中央重点)
  ・ 露出補正ボタンの独立
  ・ シンクロ端子
  ・ 多重露光
  ・ ファインダ倍率の低下
となっております。

α-8700i_3

ちょっと見にくくて恐縮ですが、▲ボタンで液晶最下段のコマンドを選択し、左手側軍艦部のFUNC ボタンを押しながらシフトレバーで設定を変更します。このコマンドが、
  α-7700i ・・・ 露出補正→連写・単写→AF領域
  α-8700i ・・・ 測光方式→連写・単写→AF領域
と変わりました。露出補正はレンズマウントの左手側へ独立したボタンとなりました(次の写真)。測光方式では、分割測光と中央重点の切替を行います。スポット測光をする場合には右手親指の位置のSPOTボタンを使います。このスポット測光への切替方法はα-7700iと変わりません。

α-8700i_4

左がα-7700i、右がα-8700iです。下部にシンクロ端子が増設されています。

α-8700i_5

左手側の軍艦部のボタン類配置はかわっていませんが、電源スイッチからビープ音ありモードが消えたのと、FUNCとMODEの同時押しを"ME"と書かれていることが変わっています。MEは、多重露光を有効化するためのものです。



使うに当たって問題が二つあります。これらはα-7700iと共通項です。
  ・ 無効化できないAF補助光。
  ・ なくしそうな電池室フタ

α-7700i 同様、AF補助光には困っております。勝手に光り、OFFできません。今回、撮影のため剥がしましたが、私は黒のビニールテープを張って使っています。210mmより長いレンズでは、発光しないとのことです。

電池室フタは、ヒンジで本体に接続されてはいないため、よくポロリしてしまいます。幸い、まだなくしたことはありませんが・・・。

よくある不具合が、ファインダ内液晶の漏れです。α-7000/α-9000のような軍艦部の液晶ではなく、ファインダ内の液晶です。私の個体も発症しておりますし、最近になって、ちょっと進行したような気配もあります。この不具合、α-7700iではあまり聞かないような気がするのですが?

中古相場はα-7700iと似たようなものです。動く個体で1000円~5000円でしょうか。

α-7700iの回で、1万円超で取引されている、白いボディーのミュール・モデルについて言及しましたが、そちらはα-7700iのカラーバリエーションではなく、本機α-8700iのバリエーションでした。すみません。



次回、α-7700iの回で宿題(?)としてあった、アクセサリーベースAB700/AB800について言及し、本ブログ第1部を締めくくりたいと思います。

インテリジェント・カードについても回を設けたいのですが、あまりに使わないため、どこにやったか分からずです。それなりに枚数があったのですが・・・。そちらについては、機会を改めて取り上げようと思います。

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No title

 Ken M.さまこんばんは。
α8700iはいわば「NEW α7700i」ともいうべきマシンでしたね(^^)。ただ、売ってるほうとしましては1/8000秒のシャッターや使いやすくなった露出補正などわかりやすくて売りやすい機種ではありました。ゴールドのロゴや「誰が使うのん?」といった感じのシンクロターミナルは安直だなあ・・と思ってましたが。

α9700iは最初のα9000の「理想に殉じて玉砕」感がトラウマになり、思いきることも役員会の承認も得ることができなかったのではないかと推察いたします。この後のXiシリーズはファインダーに液晶をかぶせてしまい、せっかくのアキュートマットスクリーンが暗くなってしまったのでα507siが出るまでの明るいファインダーの最終機ということで、私は結構好きでした。

付属のシグマレンズはWズームセットでよく売れました。純正レンズセットと比較してAFが少し遅くなったり、順光番長でフードが欠かせない・・・などは内緒でございましたが(^^;)。


 

Re: No title

ひらやんさま、

まいどありがとうございます。

土日で里帰りしておりまして、もし、東播地区でα-9000を肩から提げた家族連れを見かけられていたとしたら、それは、ひょっとしたら私であったかもしれません。天気がいまいちで、島も橋もよく見えませんでした。

> α8700iはいわば「NEW α7700i」ともいうべきマシンでしたね(^^)。ただ、売ってるほうとしましては1/8000秒のシャッターや使いやすくなった露出補正などわかりやすくて売りやすい機種ではありました。

スペック的に比較しやすいマイナーチェンジ機は、メーカーとして非常に売りやすいことは推察いたします。しかしそれは、キヤノンやニコンがとってこその戦略であり、ミノルタのとるべき戦略ではなかったのではないかと思います。

> 最初のα9000の「理想に殉じて玉砕」感

それがまた、惹きつけられてしまうところでもあります。

> 付属のシグマレンズはWズームセットでよく売れました。純正レンズセットと比較してAFが少し遅くなったり、順光番長でフードが欠かせない・・・などは内緒でございましたが(^^;)。

いや~、毎度、うれしくなる情報ばかりです。
シグマ100-300は、こいつはフード(確かLH595)がぜひとも必要だな~と思い、探しているけれどもなかなか見つかりません。入門セットの性質上、アクセサリが出回ってないのも当然ですね。

あ、どちらかといえば、うれしくない情報になりますでしょうか(笑)。

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