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Canon EOS RT

キヤノンつづけます。

スタンダード機、エントリ機、そしてプロ機と、隙のないラインナップを構築し終えたキヤノンが、旗艦EOS-1に続けて投入したオンリーワンな機体が、本機 EOS RT です。1989年10月、定価115,000円(※)
年表、まちがってました。

本体はほとんど630と共通にすることでコストを抑えつつ、レフミラーのかわりにハーフミラー(ペリクルミラー)を搭載し、レリーズ時のミラーアップ&(クイック)リターンをなくしたもの。これにより、レリーズのタイムラグ0.008秒という想像もつかない応答性を獲得しました。

EOS RT_1









EOS RT_2

EOSロゴ下の下にゴールドで型名RTがプリントされている他は、まったく6xxのように見えます。実際、RTとしての使用説明書は非常に薄く(十数ページ)、詳しくは同封の630の使用説明書をみてね!とあります。

が、使用感は別物です。



スイッチを左に入れれば通常モードです。普通に使えます。

EOS RT_3-1

右にひねれば、いよいよRTモードの発動です。

EOS RT_3-2

シャッターボタン半押しで、AFの合焦と同時に遮光用のシャッターが解除され、『チャッ』という音とともにファインダが少し暗くなります。シャッターボタン全押しでもちろんシャッターが下りるのですが、ミラー駆動がないため、違和感を感じてしまうほどに静かです。

遅延なくシャッターが下りているっぽいのは確かにそうなんですが、一瞬の像消失がないのが『ミラーレス機!?』という錯覚に陥らせてくれるといえば、その違和感が伝わるでしょうか?

いったいぜんたい、ペリクルミラーとはなんなのか?

EOS RT_4

正面から見たときに、通常のミラーより大きい透明な板(じつは膜)が、そのミラーの位置に『固定』されています。この透明(じつは半透明)の板が、1/3EV相当の光をファインダーへ、残りをフィルム面へ、分岐させます。1/3EVですので、半分まではいかないけれども、1/4よりは大きい量、どちらかといえば1/2よりは1/4に近い量、の光がフィルムに届きません。ざっくり1/3程度の光がロスしてしまうわけです。

最初、この話を聞いたときには、不覚にも2/3しか光が届かないの?それじゃフィルムになにも映らないんじゃない?などと感じてしまったのですが、上記のとおり、シャッタースピードが1段弱遅くなる程度であり、ミラーショックがないこと、異様なまでに小さいレリーズラグ、とは、決して悪い取引ではないと思います。

EOS RT_5-1 EOS RT_5-2

上(あるいは左)がRTのペリクルミラー、下(あるいは右)が630のレフミラーです。ミラー下の固定ネジが象徴的です。



わざわざレリーズラグを長くするモードが最初から搭載されています。違和感を持つひとが続出することを、設計段階から予想できていたということですね。

『リアルタイム、意味ないじゃん!』などという無粋ことは、少なくとも(当時からみて)未来人の我々は、口にしてはいけないセリフだと思います。標準的なスペックとしては、1/2000秒シャッター搭載のPSAMフルモード機、なんですが、本機の特異性は、実際に一度は触れておくことをおすすめします。

ペリクルミラーの性質上、ミラーの汚れが画質の劣化につながりやすいので、汚さぬよう、安易に拭いたりしないよう、注意が必要です。

結局ペリクルミラー機は次世代へも受け継がれますが、つぎのやつはEOS-1シリーズの中の1機としての登場であり、お値段も3倍近くになりました。より一層、アマチュアが手を出しにくいものとなってしまいました。



限定生産のはずが、けっこう見かけます。もちろん、街中で、ではなく、中古カメラ屋の店頭で、です。当初の限定生産数はあっという間に捌けてしまい、急遽増産された、という情報はネット上でも見かけるものの、最終的にどのくらいの台数が生産されたのかはよくわかりませんでした。

6xxと違ってジャンクでは数が少なく、きちんと値が付く機種ですが、5000円から10,000円が相場でしょうか?私がちょくちょく立ち寄る中古カメラ屋さんでは、つい2、3ヶ月ほど前までなら並品で1万円前後していたような記憶があるのですが、押しなべて5000円台、6000円台へ下がってきたような気がしています。

おすすめ度数、非常に高し、です。
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テーマ : フィルムカメラ
ジャンル : 写真

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No title

 Ken M.さまこんばんは。
RTもお持ちとはうらやましい限りです。私が勤めていた店ではたしか2台しか配分が取れませんでした。大手?量販の本店だったんですが(^^;)。当時はまだまだ老舗個人商店さんのほうが「長~いおつきあい」にモノをいわせて多数をガメることが可能でした。現在でもそういった人情配分は残っているようですが。

現役時代に触ったことがあるのはなんと水没!の修理品を受付してかえってきたときに動作チェックをしたときのみでした。あっちゃこっちゃほとんどすべての部品を交換してきて、修理代が80,000円オーバーでした(^^)。

最近友人が本機を入手しましたが、残念ながら稼働率は高くないようです。たしかに通常のクイックリターンミラーでも不自由は感んじないとは思いますが・・・。やはり花火など撮影してみたいですよね~。

Re: No title

ひらやんさま、

いつもありがとうございます。本ブログに飛んできていただいた方には、ぜひ、ひらやんさまのコメントまで読んでいって欲しいですね。当時の事情がわかれば、手元の機体にいっそうの愛着も湧こうというものです。

> 最近友人が本機を入手しましたが、残念ながら稼働率は高くないようです。たしかに通常のクイックリターンミラーでも不自由は感んじないとは思いますが・・・。やはり花火など撮影してみたいですよね~。

そうなんですよ、それなりのお値段で入手したにも関わらず、意外に持ち出し序列が劣後してしまうのが本機です。バシャ、バシャという音がないのが寂しいのでしょうか。ミラーレス機がものたりない、というひとは多いと思いますが、近い気持ちがあるかもしれません。(私はデジタルはミラーレス派です)

稼働率低いですね。

EFマウントを導入し ボデーとレンズが充実するとRTが欲しくなるんですよ。私は大人買いしました。ファインダーがレフで隠されないのが新鮮。レンジファインダーよりも望遠で使えます。
でも実際に撮影となると 最近のデジ一眼で連写の方が成功率が高いんですよね。
私は今、広角&記録や作品は銀塩中判 夜間はα7→α7s 望遠とVTRはGH2→GX7。
EOS系は1v・7s・kiss7・RTとEF(28f1.8・50f1.8Ⅰ、100f2.0)を残しドナドナしちゃいました。5年ぐらい空シャッターだけですねぇ。面目ない。

Re: 稼働率低いですね。

Bronica RF 645さま、

いつもコメントありがとうございます。

> でも実際に撮影となると 最近のデジ一眼で連写の方が成功率が高いんですよね。

私は年齢的にはフィルムから入っていてもおかしくないのですが、実際にはデジタルから入った組です。フィルムをやってみると、デジタル一眼の凄さが身に沁みますね。

私などは、デジタル機の絵を基準に、粒状感がどうとか、ボケがどうとかフィルムの絵を考えるしかできないのですが、フィルム時代に既にそのような画質などの基準にもっていたひとというのは、どんだけすごいんだ、どれほどの枚数を撮ってきたのだ、と思わされます。

どんなアマチュアでも1日数百枚撮ることができ、かつその場で絵を見ることができるデジタル機だからこそ目の肥やしようがあるわけで、きちんと誰かに師事したプロやハイアマでもなければ、とてもじゃないけれどもラティチュードがどう、という話どころか、露出補正にもなかなかたどり着くことができないんじゃないだろうか・・・と想像すらしています。

当時、(逆光補正程度ならいざしらず)露出補正を使いこなしていたひとたちというのは、まさしく光を扱うエキスパートとして尊敬致します。

私にはいまだにムリなので、かといってシャッター毎にファインダから目を離して液晶で確認するのもイヤなので、EVF万歳派です・・・。

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Ken M.

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