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Canon EOS-1

時系列上の数台をスキップして、フラッグシップつながり前回に続けます。

キヤノンのEOS-1。1989年9月。定価は拡張バッテリーグリップPB-E1装着モデルEOS-1 HS(本稿の写真のもの)が239,000円、通常のグリップのEOS-1が189,000円。

通常のEOSがシリーズ名と型番の間に"-"(ハイフン)なしで表記するのに対し、EOS-1は『イー、オー、エス、ハイフン、いち』です。このハイフンを持つのは、数多いEOSの中で、EOS-1系列と、1998年のEOS-3のみです。

まれに、デジタル一眼レフEOS 5Dの上位機3Dのうわさが出ますが、果たしてその3Dにハイフンは付くのか?EOS-1Dの下位機なのか、それともEOS 5Dの上位機なのか、気になる人は気になっていることでしょう。私にはとても買える代物ではありません。

EOS-1_1.jpg









EOS-1_2.jpg

650/620ではプロ機のベース機として役不足と判断されたのか、6xxは本機の直前に一本化されて中級機の位置づけとなり、まったく別のプロ機シリーズとして本機が登場しました。

ボディ・デザインからはT80の意匠は完全に消え、T90直系と呼べるものとなりました。デザイナのルイージ・コラーニはもともとコンセプト・デザインの関与と聞いているので、本機もルイージ・コラーニ・コンセプトの具現化のひとつといってよいのではないかと思われます。

フラッグシップ機の開発に1年という月日は短すぎると思うので、それよりも前から開発は進んでいたとは推測されますが、果たしてF4の影響はどの程度あったのでしょうか?いずれにせよF4と同クラスの超弩級機です。ジウジアーロ・デザインと、ルイージ・コラーニ・コンセプトの二度目の対決といってよいでしょうか。(第1回戦はF3 vs T90)

AFプロ機というのは、もちろん2014年の視点で当時を振り返っての話ですが、いわゆるαショックとその後のEOSのリベンジに続く、AF一眼レフの歴史の中で3番目のインパクトだと考えています。

両社の熾烈なプロ囲い込み合戦があったとも聞きます。個人的にはF4を推したいのですが、残念ながらこの戦いはキヤノンに軍配が上がり(やはり一番のキモのAF性能の差か?)、かなり後(一説には今世紀初頭)までニコンは苦しんだようです。(この辺の話も、どの程度実情を言い当てているのか、実は不明です)

いずれにせよ、本機はこの後EOS-1N(1994年11月)、EOS-1V(2000年3月)と外見上に大きな変化がほとんどないまま進化してきているので、かなり成功した機種だったのでしょう。

EOS-1_3.jpg

エルゴノミック・デザインというのか、有機的な曲面で構成されたボディは確かに優雅ではありますが、F4のようなメカメカしさがないのはむしろマイナス(もちろんオレ評価)です。これでは当時のサンライズ系の男の子たちの心はなびきません

優雅さ、裏を返せばメカメカしさの欠如は、ペンタ部の小ささが大きく寄与しています。その一方で、850/750で見せたグリップ回りの滑らかな曲線は見られず、F4のような手にまとわりつく感はありません。

EOS-1_9-1.jpg EOS-1_9-2.jpg

プロ機に向かって何を言っているんだ、とお叱りを受ける前にお断りしておきますと、ごついグリップで十分なホールド性と取り回しやすさはきっちり確保されています。

性能に至っては、もはやこの時期の上級機においてはケチなどつけるところがありません。この後、さらにその機能の充実が、中級機、エントリー機に波及していくわけで、以降、本ブログ的になんともネタにこまるフェーズに入っていきます。おそらく、ひとつの安定期がここにあって、開発陣も次の一手に苦しんだのではないかと思います。

AFは、まだこの時期は一点のみ。たしか動体予測も入っていたと思うのですが、確証を得られませんでした。

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バッテリーグリップには、F4のところでも書いたように、グリップストラップを取り付ける部分があります。これがあると、グリップストラップの装着時にも余分な出張りが増えず、取り出しや格納がスムーズになります。

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ボディの右手側に、コントロールパネルが折りたたまれています。

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私が本機を購入したのはあくまでF4対抗機としての興味からであるため、ついF4基準で評価やコメントをしてしまいますが、性能的にはこちらの方が上だという印象は確かにあります。完成度が高い、とでも表現すればよいのでしょうか。

キヤノンのAF一眼を通して感じられるこの完成度の高さが、プラカメスト的に惹かれないところでもあります。

それにしても、カメラに限りませんが、メーカーには一銭たりとも落とさないくせに、完成度が高すぎて面白みに欠ける、などと平気で書いてしまう中古品愛好家というのは、誠にタチの悪い人種だな~とつくづく思います。

なお、中古品はEOS-1で7000円~1万円、EOS-1 HSで12,000円~2万円程度でしょうか。バッテリーグリップ(パワードライブブースターという)PB-E1が3000円ぐらいから出回っているので、素のEOS-1をまず手に入れて、それから拡張グリップを手にいれるのもよいかと思います。

なお、PB-E1同様の本機のオプションとして、バッテリーパックBP-E1というものもあり、似ていますが別物です。パワードライブブースターは連写速度を向上(3コマ/秒→6コマ/秒)してくれますが、バッテリーパックはしてくれません。間違って購入しないようにご留意ください。

さらに、PB-E2なる後継品も存在しますが、こちらは現行品だけあって中古でも値がはり、本機EOS-1では使えなかったか、使えたとしても一部の機能のみです。あいまいですみません。意外に情報がなく・・・。
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No title

 Ken Mさまこんばんは。

「当時プロ用のEOS」として、華々しく登場のマシンですね。
「このカメラには1(ワン)の称号が与えられた」というキャッチコピーが印象的でした。すなわちF-1に代わるプロ用ですよ!というわけです。プレス系のカメラのニコンの牙城を切り崩すべく、キャノンのプロサービスが
ニコンのカメラを下取りに出したらごっそりEOSシステムに交換してくれる・・・などという話もあったようです。

当時鈴鹿サーキットのレーサーバイクやF-1(フォームミュラワンのクルマです(^^))を撮るスポーツ
カメラマンは一斉にEOSにしたようですね。報道はニコン、スポーツはEOSという雰囲気だったような。

ただF4と比較して軍艦部のモードボタンの防水性がひ弱で、プロ用アクセサリーとして市販されない
防水カバーをつけていたプロカメラマンも多かったですね。(現在の1Vはこれ見よがしに防水シーリングがされていますが)。

造りはまさにプロ用!といった感じですが、これ以降キヤノンは露骨に1のシリーズと中・下位機種の差別化を
はかって、「EOSは1以外プラプラ&パコパコ」感を推し進めます。そのあたりニコンと違いマーケティングに長けて
いるとますます思わせるようになりました。


Re: No title

ひらやんさま、
立て続けにありがとうございます。

T90もT-1という名前で出すべきだったですかね、やっぱり。

> ニコンのカメラを下取りに出したらごっそりEOSシステムに交換してくれる・・・などという話もあったようです。

そのうわさ、ちょくちょく見られ ますね。
あって不思議な話ではなく、むしろハイエンド機というのは宣伝かねて相当数がばらまかれるべきもので、よほどのことがなければアマチュアが新品を購入するようなものではないとも思っています。

> ただF4と比較して軍艦部のモードボタンの防水性がひ弱で、プロ用アクセサリーとして市販されない
> 防水カバーをつけていたプロカメラマンも多かったですね。(現在の1Vはこれ見よがしに防水シーリングがされていますが)。

このような、ちょっと使ったり調べたりではわからない情報、誠に感謝しております。

当時の「EOSは1以外プラプラ&パコパコ」感はいま見ても面白いですね。デジタルに入って、多少変わったようで、7と7Dあるいは70D、おなじナンバーを持つとは思えない違いです(重さが)。

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Ken M.

Author:Ken M.

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