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Canon EOS 850

何をもってプラスチック・カメラ、プラカメと呼ぶか、に関しては、いろいろな考えがあると思います。私のように、外装にエンジニアリング・プラスチックを使っていればプラカメである、というものもあれば、コンパクトカメラやトイカメラのみをいうこともあるでしょう。私の場合もプラスチック外装だけではちょっと足りなくて、ある程度の電子制御が組み込まれているべき、などという定義をもっていたりするのですが、時期的に電子制御はエンジニアリング・プラスチック外装よりも早く導入されていたので、まぁ問題(?)になることはありません。

一眼レフである時点でほぼプラカメではない、というような人にとって見れば、私がこれまで取り上げてきた機体はほぼプラカメに該当しないわけですが、そんなひとたちでも、ひょっとして一眼レフのプラカメがあり得るかもしれない、と感じたことがあるかもしれない、あるいはこれから感じるかもしれない、という機体が1988年10月、なんと定価48,000円で登場したEOS 850です。

EOS850_1.jpg









EOS850_2.jpg

EOS 650620で中級機、高級機を固めたキヤノンはエントリー機にも手を広げ、α追撃体制を整えます。いや、すでにこのころの展開は、もはやα追撃というよりはEOS 帝国の足固めといったほうがよいのかもしれません。年表のとおり、それまでのAF一眼レフの中で、他の追随を許さぬ低価格で登場しました。翌年のα-3700iの定価45,000円は、多分にこのEOS 850を意識したものだと思われます。

なお、EOS 850にはQD付きのバリエーションが存在し、若干お高い値段が設定されていたはずですが、850 QDはボディ単体での発売がなかったようです。
※ QD: クオーツデート、写真に日付を埋め込む機構

左手側軍艦部のなにもなさが、低価格機であること、もといお手軽一眼レフであることを強烈にアピールしています。

EOS850_3.jpg

EOS 650からお値段を下げるために、機能的にもいろいろなものが削られています。

 ・ 露出制御モードがプログラムと深度優先のみ。Sモード・Mモードのみならず、Aモードもなし
 ・ 中上級機の証、肩の液晶ディスプレイも廃止、代わりにモードセレクタダイアルと機械式フィルムカウンター。
 ・ 当然、ファインダ内表示も貧弱。モード表示(Pの有無)と合焦マーカーのみ

リアルタイムでは、カメラ好きの目にまったく目に止まらなかったであろう本機ですが、当時を今振り返ってみると、見るべきポイントが三つある、と私は考えています。

ひとつはなによりそのお値段で、ストロボとQDを搭載した上位機750の定価62,000円に対する差額14,000円は、本機を随分とお買い得に見せてくれます。

次に、フィルムのプリワインドが組み込まれたことです。プリワインドとは、フィルムを装填すると同時にいきなり巻き上げてしまい、とったところからパトローネに巻き戻していく、というもので、間違ってフィルム室を開けてしまった場合にも既に撮った絵だけは守ろうという画期的なもので、おそらく一眼レフでは初のものだったと思われます。シビアな使い方をされる機体にこそ必要なものだという気もしますが、結局あとになってもエントリ機にしか搭載されませんでした。なにか不評でもあったのでしょうか?

三つ目が秀逸なグリップのカーブで、プラスチックの使い方もこなれてきた感じのするきれいな曲線です。

EOS850_4.jpg

このEOS 850 が後継機EOS 1000を経て、かのKissシリーズとなっていくわけで、コレクションとしては決して無視するわけにはいかない機体です。なかなか持ち出そうという気にはなれませんが・・・・・・。

なお、後継機EOS 1000は、いよいよ『マウント部が金属である以上、プラカメとは呼べない』と考えるひとたちも満足(?)させる、プラスチック・マウントを搭載して登場します。

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プリワインド

はじめして。楽しく拝見させていただいております。
なぜプリワインド機能がエントリー機にしか搭載されなかったかについて、あくまでも私の考えですが「フィルムのコマNO.と撮影順が一致しなくなるから」ではないかと思います。

Re: プリワインド

コメントありがとうございます。

> なぜプリワインド機能がエントリー機にしか搭載されなかったかについて、あくまでも私の考えですが「フィルムのコマNO.と撮影順が一致しなくなるから」ではないかと思います。

なるほど、そうすると、ペンタックス*istみたいに右手側にパトローネを格納した上で事前巻き上げならなんとかなったかも知れないですね。

まれにフィルムを装填したのを忘れて裏蓋を開けてしまうので、何とかしてほしかったところです。

まぁ、こいつ自身についてはフィルム室ののぞき窓もついているので、開けてしまうことはないと思いますが・・・。


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