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Chinon CP-9AF

時系列上の多少の前後はありつつも、α-7000の登場からちょうど3年間の間に登場したAF一眼レフのすべてと、数台の無視できないMF一眼レフについては、前回までですべて取り上げたと思います(※)。キヤノンとニコンはαショックから立ち直り始めた、あるいは既に立ち直っており、先行したミノルタも次の一手をうたなければならない時期にきました。
※ 欠落があればご指摘のほど、お願い致します。

順序からいえば、このあと取り上げるべきはミノルタのα-7700i、そしてようやく登場するニコンのF-801が順当なのですが、なぜか私はこの2台があまり好きではなく、気乗りがしません。

そこで、AF一眼レフ競争に周回遅れで登場し、ほどなくして属する一眼レフのシリーズごと消えていった(要するに、そのメーカ最後の一眼レフとなった)、チノンCP-9AFについて書いてみたいと思います。

チノン(Chinon)なるカメラメーカーを知らないひとは多いと思います。つい最近まで、実は私もそうでした。カメラのOEM生産や8mmシネカメラなどで鳴らしたメーカらしいのですが、近年聞くことはまずないメーカー、ブランドでした。コダックの傘下に入りつつも存続しており、最近ベラミ(Bellami)なるかつての8mmカメラのような外観のレンズ交換式Full HDデジタルカメラで復活を果たしました。メーカーサイトによると、1995年以来の『チノン』商標の新製品だとのことです。

私がチノンというメーカーを知ったのは、AF一眼レフのコレクションを始めて間もないころ、AF 50mm F1.7というレンズ単体でAF作動する化け物のような形とサイズの交換レンズを中古ショップの店頭で見てのことでした。

で、1988年6月までさかのぼってのCP-9AFです。定価72,000円。

Chinon CP-9AF_1









これまで取り上げた機体の中で、唯一オリンパスのOM101のみがレア度においてタメを張れるかも、というぐらいの希少機種です。OM101のマニュアル・アダプターに続けて、同じくeBayで英国から出品されていたものをゲット。ネット上の情報のとおり、国内よりは海外(欧州?)に向けた商品だったらしく、eBay.ukに物自体はコンスタントに数台でています。しかし、お値段そこそこで、かつ日本へも配送してくれる出品は、そんなに多くありません。

Chinon CP-9AF_2

Chinon CP-9AF_3

本機はP、A、Mの露出制御モードを持つマルチモード機で、ボディの機種名の下にプリントされているMULTI-PROGRAMの表記のとおり、プログラムは標準、アクション、クリエィティブという3種類のモードを持ちます。

本機の特徴はなんといっても
  ・ レンズ内モーターによるAF駆動
  ・ 露出モードのセレクト・インタフェース
でしょう。

キヤノンを除く全メーカーがボディ内モーターでのAF駆動へ流れる中、キヤノン同様のコアレスのモーターによるレンズ内モーターを採用した点においては一目置くべきところでしょう。キヤノンのような超音波モーターではないため、すっと合う感じはなく、ギコギコと硬派な駆動音を立ててくれます。

モードセレクタは右手側上部に大きな四角のボタンが据えられています。写真では液晶のようにも見えますが、ボタンです。この4隅を押して、モードを切り替えます。このあたりの情報は、大阪の中古カメラ屋さん、八百富写真機店のブログの記事が最も詳しいかと思います。記事にはAEブラケット・ボタンやリセット・ボタンについても記述があり、ひととおりの使い方はこの記事で教わりました(取扱説明書が手元にない)。

このインタフェースは前機種にあたるCP-7からのもののようですが、どうにもオリジナリティを出すためだけに頑張ったかのように映ります。こういう独創性のための独創性の追求としか思えない独自性が80年代中盤からしばらくのカメラの特徴で、電子基板とエンジニアリング・プラスチックというテクノロジーで自由度を得たエンジニアやデザイナの苦闘を表す、プラカメ一眼レフの真骨頂であると私は考えています。これが2000年前後になってくると各社にたようなインタフェースや外観に収束していき、たとえばキヤノンのEOS Kiss 7を掴んだつもりでふと気づくとペンタックスの*istを手にしていた、なんてことが普通に起きるようになってしまいます。(逆にニコンは同じころになって、暗闇でもニコン機とわかるような独自性がでてくるんですよね・・・。)

記事に書いてないことでいろいろといじってみて判明したところでは
  ・ 正面からみてレンズ右下のボタンがAEロック。
  ・ マニュアル露出では、適正シャッタースピードと現在の表示スピードが表示される。
  ・ マニュアル露出では、AEロックボタンのOn/Offで、シフトボタンがシャッタースピードと
   絞りのどちらを上げ下げするかを切り替える
といったところでしょうか。

AF性能については、ちょうどミノルタα-7000やペンタックスSF Xと同レベルで、駆動音に関してはむしろα-7000の方が静かなくらいに思えますが、先の八百富さんの記事ではもう少し高機能なように書かれています。ひょっとすると私の個体が劣化しているのかもしれません。

ファインダはざらついた暗いもので、ピントの山がつかみやすいわけでもないため、MFで使う気にはなれません。

マウントはペンタックスのKマウント互換です。電子接点は独自となっていて、オートフォーカスに関しては互換性はありません。SMC Mのレンズでも絞り優先が効きますが、SMC Aレンズでシフトボタンでの絞り値変更が効くかどうかは確認できていません(SMC Aレンズの手持ちがないため)。



冒頭でも書いた通り、主に海外で展開された機種だったためか、国内ではオークションを含めてほとんど見られません。私も国内ではただ一度、新宿の中古カメラ店で見たことがあるだけです。標準レンズとセットで1万5千円程度のお値段がついていました。その時はちょっとリーズナブルには思えなくて、見送りました。

個体情報が少ない機種ですのでよくある故障などについても不明ですが、私の個体では、京セラ230-AFのようなミラーのズレがありました。230-AFに比べればはるかに小さいほんの1ミリ2ミリのズレではあったのですが、それでもレンズ後端と干渉し、アップしたミラーが復帰しないという現象がありました。230-AFのように別の個体を探すことができる機体でもないので、ちょいちょいと押し込んで使っています。

ミラーのように激しく動くものを接着剤や両面テープで固定するというおおらかな設計(?)は、なかなか現在ではできない設計だと思いますが、これまた時代性であり、このチョロさもプラスチック・カメラの味わいなのかもしれません。

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