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Nikon F-301

今回はニコンのF-301、αショックのあった1985年の9月に、マニュアルフォーカス機として登場した機体です。定価68,000円。

F-301_2.jpg

今に続く、わかりやすいのかわかりにくいのかわからない、数字の大小で世代とクラスを表していく、いわゆるF三桁機、F二桁機とよばれる命名の始まりです。









F-301_1.jpg

F-301_3.jpg

見ての通り、F-501とほぼ同じ外観を持っています。F-501からAF機構を除いたものといわれ、ボディ内にAF機構を格納する場所がぽっかり空いているという話もあります。残念ながら、分解したことはないので、確認はできていません。

F-501からAF機構を外したもの、という表現は、現在から当時をさかのぼってみれば違和感ないものですが、リアルタイムの時系列ではF-501より半年以上前の登場であり、FGやEMの後継機として受け止められたことでしょう。

既にF3AFでAF一眼レフ(というか一眼レフ向けAF機構)を製品化していたニコンは、次世代AF機構として2系統を開発していたことが知られています。ひとつはF-501で使われたハネウェルのTCLモジュールを用いたもの、もうひとつがF-401で世に出された独自開発のものです。

はたしてF-501は、このF-301にハネウェル型のAFを載せることがもともと決まっていたものなのでしょうか?それとも、より技術を熟成させる前提で、登場時点ではどちらのAFが載るか、まだ決まってなかったものなのでしょうか?私はまだ決まっていなかったのではないかと思います。ミノルタが判断したように、ニコンもやはりハネウェル型のAFでは役不足と考えていたのではないか?ただ、ミノルタのα-7000があのタイミングで出たから、独自開発AFの熟成をまっていられなかったのではないか?

それでもα-7000からF-501の登場までまる一年が必要でした。その一年が長すぎるという判断だったのか、実際は秋に登場する予定が遅れてのつなぎとしてなのか、あるいは本当にAF一眼レフのニーズを確認するためだったのか、いずれにせよ本機F-301はα-7000の半年後のMF機です。単純なFG/EMの後継機ではなく、さすがにいろいろと盛り込まれています。

ワインダー機構の他、ニコン機として初めてフィルムのオートローディングとDXコードに対応し、『AF以外、エントリー機に必要なもの全部入り』といってよいかと思います。あたかもキヤノンのT90がαに対しハイエンド機という制空権維持を目的に投入されたの同じように、エントリ機という地上戦線を維持するべく送り出されたかのようです。

機能的にはプログラム+絞り優先のFGの後継機ですが、手元にないので同じサイズのEMと比較してみました。

F-301_4.jpg

F-301はワインダー内蔵なので、MD-Eを装着したEMとも比べてみました。

F-301_5.jpg

本体のみであれば、F-301はEM(FG)より一回り(以上?)大きいですが、ワインダー付きと考えれば、それほど大きくない、という印象です。

ただ、カメラは正面から見たときに正方形に近いほど使いやすい、というのが私の勝手な思い込みですので、個人的にはEM + MD-E のサイズの方が好きです。どちらにせよもう少しグリップが大きい方がいい、というひとも多かったと思うのですが、それはF-401で解消されることになります。

機能面ではまさにAFを除いてF-501相当です。ファインダースクリーンが交換できないことぐらいでしょうか。通常と高速の2系統のプログラムモードも持っています。ただし、F-501でと搭載される、装着レンズの焦点距離に応じて二つのプログラムを自動的に切り替えるモード(Dual P)がまだ載せられていません。

F-301_6.jpg

F-301_7.jpg

見た目上の違いは非常に少ないですが、AFロック操作の有無が、右手側のレンズ付け根のボタン類の違いとして表れています。F-301は単四×4本、F-501が単三×4本で底蓋が違いますが、これは交換可能です。F-501はAFを搭載している分、電池をたくさん食うのでしょうね。

電池といえば、無理やり(?)底部に4本を格納しようとしたため、三脚用のネジ穴がかなり左手側に寄っています。これを補正するパーツもありますが、ちょっと違和感あるところです。



結局、αが取り込んだのは、新規ユーザが中心だったのだろうと思います。旧来のユーザはそれほど流れていかず、すぐにまたキヤノン、ニコンの二強に戻ってしまったわけですが、それにはキヤノンT90や本機のような機体が、α対抗機として(売れたかどうだかしらないが)十分な牽制球となっていたからなのでしょう。

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