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Olympus OM101

今回は、プラスチック一眼の歴史の中でもかなりマニアックな存在、オリンパスOM101です。

こいつは・・・はたしてOM707の後継機、なんでしょうか?

1988年2月、OMマウント、というよりはOM707と同じマウント(OM AF?)で登場しました。定価45,000円。一見同じマウントでありながら、いわゆるOMマウントがレンズ着脱ボタンをレンズ側に持つのに対し、OM AFではボディ側にそれを持ちます。旧ボディ(OM一桁機、OM二桁機)に新レンズをつけたが最後、レンズとボディのいずれにも着脱ボタンがないために、結果的に、OM707の回でも書いたとおり二度とレンズを外すことができないという悪夢のような事象が発生します。

このような旧OMユーザを敵に回しかねない仕組みになぜなってしまったのか、さっぱりわかりません。

さて本機、OM707の不発で売れ残ったOM707用のレンズの在庫を一掃するために登場したのではないか、といったふうに巷では言われているようですが、その割には力の入った機体となっております。

まず、デザイン的にも曲線・曲面を多用した独自性が高いものです。たしかに前年に登場したEOSのデザインに影響を受けたというのはありそうですが、サルマネではないと言えるだけのオリジナリティはあると思います。OM707にこのデザインが使われていたら、と考えてしまうのは私だけではないでしょう。

OM101_1.jpg









OM101_3.jpg

OM101_2.jpg

さらに、おそらくはOM707で大不評であったであろうパワー・フォーカスを、十分に実用的と思われるまでに洗練させてきました。シフトレバーでの手が痛くなるパワー・フォーカスではなく、ダイアル式になりました。このダイアルはホールド時に右手の親指のあたる位置に埋め込まれており、レンズのフォーカス・リングを使う限り不可能な、片手でのピント合わせが実現されました。

OM101_4.jpg

音からも察することができるとおり、レンズの駆動はモーターを介して行われており、物理的なフォーカシング・レンズの重さから解放されたピント合わせが可能です。オリンパスは速度感応型といっておりますが、ダイアルを回す速度によって、レンズはより大きく動きます。いわゆるフライ・バイ・ワイヤというやつですね。ダイヤル操作とレンズ駆動との間には微小なタイムラグが存在しますが、これはむしろ機械の『遊び』かと思われます。しばらく使っていると、自然にその遊びを計算に入れた扱いができるようになります。

いきつもどりつしたい場合にも親指をくりくりという小さい動きで対応でき、私などは通常のMF操作よりむしろこのパワー・フォーカスの方が好きになってしまっていたりしますが、いわゆる機械からのフィードバックがものたりないという人も多いことでしょう。この好き嫌いの話はフライ・バイ・ワイヤの導入に際して必ず出てくるものかと思います。(自動車のパワステなど)



またまた繰り返しになりますが、オリンパスはピント合わせこそ一眼レフの醍醐味であると考えていたように思えてなりません。新しいフォーカシング機構でもって、本気でこのシリーズを展開するつもりだったのではないでしょうか?OM707での失敗が大きかったためか、プログラム専用のエントリ機としての登場となったものの、OM-10で実績のあるステップアップ・パーツであるマニュアル・アダプターも用意され、マニュアル露出モードを使うこともできます。さらに、このマニュアル・アダプター2には、開放絞り値2.0というまだ存在しないはずのレンズを利用するための目盛りも刻まれています。

残念ながら、私の手元にはこのマニュアル・アダプター2はありません。いつか入手し、使用感などをレポートできたら、と考えています。

ただし、本機自身は、絞りだのシャッタースピードだのを気にせずにピント合わせに集中する、というのが開発意図にそった正しい使い方でしょう。ファインダに絞り値もシャッタースピードも表示されないことを欠点として挙げる必要などありません。

マニュアル・アダプター2は、OM707などという真の駄作機に寄り道することなくOM101とその後継機に開発リソースを集中することができていたら登場していたであろう中級機(OM303?OM505?)に想いを馳せるためのものではないでしょうか?



本稿は、妄想ベースで好意的に書いてみましたが、この後のレンズ固定式一眼レフL-1に本機のパワー・フォーカスではなくOM707相当のそれを載せてきたことについては、多くの方同様、なんとも愚かな行為だったと思います。

最後に、OM707の標準レンズとOM101の標準レンズを並べてみます。左がOM707用(AF)、右がOM101用(PF)です。

OM101_5.jpg

OM101_6.jpg

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